CMA資格の主催団体であるIMAが発行する「CMA Handbook 2020」によると、USCMAの受験資格(登録要件)は下記の3つです。
学歴要件 | 大学卒業資格(日本でも可) |
実務要件 | 連続2年以上の管理会計・財務管理に 関連する実務経験(下記参照) |
認定試験 | 2科目の試験合格 |
学歴要件
学歴要件としては、世界各国の認可を受けた大学の学部卒(Bachelor’s degree)のみが条件となっています。
USCPAのように、アメリカの大学や特定の会計科目などの単位が必要となるわけではありません。
一般的な四大卒の社会人であれば学歴要件は満たしていることになります。
なおIMAでは下記のサイトから認定大学の一覧を確認することを推奨しています。
外部リンク:Universities Worldwide
もし自身が卒業した学校が一覧に無い場合は、「ima@imanet.org」までメールして個別に確認することもできます。
実務要件
次に、実務要件として必要な連続した2年間の管理会計・財務管理にまつわる実務経験の内容は以下のようなものが挙げられており、一般的な経理部署に勤務する人であれば難なくクリアできるものとなっています。
なお実務要件は、受験前か試験合格後7年以内に満たす必要があります。
- 財務諸表作成
- 財務計画・分析
- 月次、四半期、年次決算
- 監査業務(内部・外部)
- 予算作成・報告
- 総勘定元帳と貸借対照表の管理
- 業績予測
- 投資意思決定
- 原価分析
- リスク評価
- 経営情報システム分析
- 政府、金融その他の事業会社における管理会計および監査業務
また、「取得できる単位の60%以上がファイナンスか会計である学校」で2年以上教えていた場合は、教員としての経験も関連する実務経験として認められるようです。
なお、これらの実務経験は全てフルタイムでの勤務が条件となっています。
ただしパートタイムであっても、週20時間以上で上記の業務内容を満たす業務であれば、2年間の経験に対し1年分が実務要件として認められます。つまりパートタイムの場合、上記業務を4年間継続すれば要件を満たすことになります。
このようにUSCMAは、アメリカの大学の特定の分野の単位と、監査法人での実務経験を要するUSCPAと比べると、格段に取得しやすいことが特徴です。
特に、日本人が国際的に権威のある会計資格を取得したい場合、非常にオススメな選択肢となっているのです。